輪之内町地域防災訓練

防災を一度再検討してみませんか?

令和6年1月1日能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生しました。
多くの犠牲者を出し、現在も多くの行方不明者の捜索中な状態だと思います。いち早く復旧・復興されることを切に願います。
 本日1月7日 輪之内町下大榑地区では、地域の左義長行事と合わせて防災訓練を一部実施しました。

災害が発生したときにはまず、自助(自分自身・家族も含めてまず身を守る事)
次いで、共助(地域やコミュニティーといった周囲の人達が助け合う事)
最後に公助(市町村や警察、自衛隊といった公的機関による救助・援助)
特に大規模災害が発生した場合、この共助が大変重要になってきます。

今回の地震のように交通・通信などが途絶えた場合はとくに近隣住民同士の助け合いこそが生き残る道になります。

そこで今回は、輪之内町の下大榑地区の防災倉庫に有る防災用品を展示しそれぞれの家での備えに参考にしてもらおうと
企画されました。

防災倉庫の中身

それぞれの地域に防災倉庫はあると思うのですが、その中にどんなものが入っているのか知らない方は多いかと思います。
私の住む地域 下大榑地区の防災倉庫は発電機、救助用品など多くのものが収納されていました。

ホントに知ってる?被災時のトイレ

災害が起きた時に、よく心配事として上げられるのが、「停電」「断水」…そしてそれに伴う「トイレが使えない」ということ!
『大げさすぎない?貯めた水とか仮設トイレ使えばいいんじゃない?』と考えている方もいらっしゃると思いますが、もっとトイレについて、真剣に考えてみませんか?

大震災で生まれた言葉「トイレパニック」

私達が普段使っている水洗トイレは、給水、電気、排水設備が正常に機能してこそ、気持ちよく使えるシステムです。停電や断水が発生すると、いつものトイレが「いつも通り」に使えなくなります。

実際に、阪神淡路大震災のときは、兵庫県内の90%以上にあたる125万世帯で断水し、水洗トイレが使用できなくなりました。また、避難所のトイレには汚物の山ができて「トイレパニック」という言葉が生まれました。

現在 能登地方もトイレが深刻な問題になっているようです。

マンホールトイレ

一つの解決策として、マンホールトイレがあります。下水道マンホールを開けその上に設置するトイレです。
通常 発災から三週間もかかると言われているトイレ それまでのトイレ問題の一つの答えになります。

地元の消防団も協力

災害発生時、救助・救援・消火・捜索などの任務をお手伝いしてもらえる地元の消防団の方達にも協力を要請
車両の展示、器具などの説明をしてただきました。
本格的な公助の前にとても力強い存在です。このように地域住民に知ってもらうことでいざという時に対応できると思います。

中学生による防災クイズ

地元の中学生による 防災クイズも実施しました。
クイズの内容も自分達で考え、小学生にも分りやすい内容で、大変盛り上がっておりました。

大人も少し勉強してみましょう。

Q
家にいて大地震が起きました。
まだ揺れはおさまっていませんが、最初にガスの元栓を締めに行きました。
○でしょうか?×でしょうか?
A

「ガスの元栓を締める」「ドアや窓を開けるなど」は、
震度6-7クラスでは、全く何もできません。
まず机の下などに身を隠して、揺れの収まるまで待ちましょう。

Q
エレベーターに乗っている時、大地震が起きました。
外に出るために1階を押しました。
○でしょうか?×でしょうか?
A

すべての階のボタンを押して、
最初に止まった階でエレベーターから降りましょう。

Q
ビニール袋の正しい使い方として、
頭からかぶり火災のときに煙を吸わないようにする。
○でしょうか?×でしょうか?
A

煙を2呼吸程吸うと意識不明でその場に倒れてしまうことがあります。
空気を入れてかぶると2~3分呼吸ができます。

Q
海岸付近での津波の伝わる速さは時速20kmぐらいある。
○でしょうか?×でしょうか?
A

「津波」の速さは、海の水深が深いほど速くなります。
例えば、南海トラフのような水深の深いところでは、津波はジェット機並みの速さで進みます。また、わたしたちが住んでいる海岸付近の水深が浅いところでも、沖合いに比べスピードは遅くはなりますが、それでも水深が10m程度であれば時速約40kmと自動車並みの速さで進みます。

まとめ

昨今 災害も激甚化してきています。
よく災害は忘れたころにやってくると言いますが、この頃は毎年のようにどこかで災害が起きている印象です。
もう他人事ではなくなってきています。

ここで一つ皆さんに知っていて欲しい事があります。
地震の想定として、南海トラフ巨大地震が良く言われていますが、西濃地区の被害想定は
震度5強から6と想定されています。
もう一つ 内陸直下型地震 養老―桑名-四日市断層帯地震こちらも一つ覚えておいてください。
こちらが発災した場合の被害は建物・人的ともにとても大きいものになっています。

少しの知識と備えで災害発生時生き延びることができると思います。
能登地方の地震があったことによって、一度それぞれの家の防災用品などの点検してみてください。

取材人

菱田 男
2019年に大動脈解離になり
一ヶ月生存率5%以下といわれた状態
から辛うじて生還。
 愛する地元を少しでも元気に!
自営業であることを最大限に生かして
フットワーク軽くどこでも行きます。
AIもどんどん活用していきます。
 
趣味 自転車でポタリング
   ゴルフ(下手です。)
   料理
   ドローン免許取得済